第09話 たいせつなこと

『昼間の模擬戦で撃墜されちゃったのは覚えてる?』
 ティアナが目を覚ますとそこは医務室でした
 しかし寝起きでまだ頭が覚醒しきってない所にこんな事を聞くシャマルは割と外道だと思う
 ティアナにしてみたら背筋も凍る体験だった訳だし…
 思い出して苦虫を潰した様な顔で「はい…」って答えた後になのはさんの訓練用魔力弾は優秀だからダメージはないわよと笑顔で答えました
 いや、そうじゃなくてねシャマルさん?


『ごめんね…監督不行届きで…』
 つくづくなのはさんは教導官に向いているのかという疑問が湧いてきてます
 なのはさんは自分が思った事を相手に伝えるのが下手なんですね
 最低限の情報で全てを理解しろ、とは極端な例えですが
 部下があんなに無茶をしてしまってしょんぼりムードですが監督不行届きと思っているならちゃんとしましょうよ
 9歳の頃から自分の思いを伝えるのは全て肉体言語だったなのはさんには難しいかもしれませんが


『ガジェットⅡ型の動作テスト』
 高速飛行型のガジェットⅡ型の動作テスト、機動六課の魔導師を誘っているのがバレバレです
 「撃墜されるまでのデータが取りたい」と撃破される事を大前提とした考えの様で…
 元々ガジェットを「オモチャ」や「鉄くず」「ガラクタ」と称し使い捨て感覚で扱っているスカリエッティにしてみたら動作テストで機動六課の戦力を調べる事が出来れば上出来と考えているのでしょう
 何しろスカリエッティ最大の切り札は「最高傑作」と称する戦闘機人・ナンバーズなのだから


『今回は空戦だから出撃は私とフェイト隊長、ヴィータ副隊長の3人』
 シグナム置いてけぼりをくらうの巻
 ここで颯爽と出張ればシグナムの株も上がっただろうに…
 まぁシグナムまで出撃してしまうと機動六課隊舎に残った戦力が新人4人とはやてくらいしかいなくなりますし(ヴァイスはヘリパイだからいないし)
 戦力温存は当然ですね
 決してシグナムが働きたくないと主張したからではないです、えぇないです


『ティアナは出動待機から外れとこうか』
 ここで問題のシーンが入ります
 「命令を聞かない部下は役に立たないから外れろ」というなのはさんの指示
 いやそう思っているのならもっと部下とマンツーマンでの対話をすべきでしょう?
 ただひたすら訓練訓練の毎日で隊長側とフォワード側の気持ちが全然通じ合っていないのは部隊として問題大アリだと思います(エリオとキャロはフェイトさんとは最初から気持ちが通じ合っていますが)
 そしてこの騒動のあとにようやく2人きりで話し合う時間が出来ました……あれ?順番間違ってね?
 ティアナの溜まり溜まった気持ちが一気に大爆発
 やはりなのはさん大事な事をちゃんと言葉で伝えてくれません、「こらくらい察しろよ」と思っているのならもうちょっと他人の気持ちになるべきです


『心配するな、加減はした』
 いやそういう問題じゃないだろござる侍!?
 ここで殴る必要性がゼロなんですが…黙らせるにしても殴る以外の方法ってあるでしょう?ティアナの言葉に割り込んで喝を入れるとかもっと他に


『駄々をこねるだけの馬鹿はなまじ付き合ってやるから付け上がる』
 ……だからどうして……あぁもういいや、このシーンはこれでいいんでしょうね(棒)
 今回の話で分かったのはなのはさんだけじゃなくシグナムも上の立場に就かせるべき人間ではないという事か


『思いつめちゃってるみたいだけど戻ってきたらゆっくり話そう?』
 それ…ティアナが入隊して訓練に入る前か入った直後にしっかりして下さいよ…


『エリオ、キャロ、ごめん…そっちのフォローお願い』
 そしてライトニング隊のお母さんであるフェイト、子供達に丸投げ
 さすがライトニング分隊隊長で電光石火のフェイトさん、回避率も高い


『自分なりに強くなろうとするのとか、きつい状況でもなんとかしようと頑張るのってそんなにいけない事なんでしょうか?』
 今度はスバルが大爆発、しかしこっちは相棒の為の大爆発です
 パートナーとして頑張るティアナの為にスバルがティアナの気持ちを代弁してます
 言い換えればティアナは予習復習を進んでやる優等生
 先生が教えてくれた部分は勿論これから教わるであろう所の先まで予め勉強していたけど先生は「そこまで進めとは言ってない」と一喝
 でもそんな中でもシグナムは何も答えてくれません、仁王立ちしてないで何か言って下さいよ副隊長…
 結局シグナムは何も言わずにシャーリーが現れて答えてくれました


『みんな不器用で見てられなくて』
 まったくもってその通りです


『私が説明するから、なのはさんの事となのはさんの教導の意味』
 シャーリーの盗撮映像大暴露大会開催
 ってか中身は1期と2期をそのまま流しているだけですがどうやってこの映像撮影したんだろう…という疑問がふと


『魔法学校に通っていた訳でもなければ特別なスキルがあった訳ではない』
 いや、生まれて初めて「魔法」というイレギュラーすぎるものに触れたばかりで巨大な砲撃ぶっ放す女の子が普通な訳ない
 それこそ魔法戦に対する才能やスキルを潜在的に持っていたのだから今までやってこれたんだし


『ティアナのミスショットに対する評価』
 シグナムようやく上司らしい事を言いましたがホテルアグスタでのミスショット、あれはティアナが意固地になって無茶をした結果です
 本来ならあそこまで無茶をする場面ではありませんでした、しばらくしたらヴィータも合流するのに全機撃ち落とす必要もなく足止めをしていれば上出来だった場面です


 これまでなのはさんの過去の映像を見せた上で上司が伝えたかったのは無茶して取り返しのつかない事になっても意味がないとの事でした
 言葉にしてようやく分かるんだからどうしてそれを言ってくれなかったのか隊長達…
 自分で気付くのか仕事だというのなら凄い放任主義…軍隊なんだからそういう所はもっと厳しく教えてほしかったです


『みんなに生きて帰ってきてほしいから頑張って考えて丁寧に教え込む』
 そこまで考えてくれているのなら訓練一辺倒にしないで下さい、お願いですから


『ダメだよシャーリー、人の過去勝手にばらしちゃ』
 なのは「あとで体育館裏に集合ねシャーリー」


『一番魅力的な所を蔑にして慌てて他の事をやろうとするから危ない…』
 と教えたかったのに教えられなかったなのはさん
 これを教訓にしっかりとした教導をして下さい、命を預かり命を預けるんですから


『私の教導地味だからあまり成果が出てない様に感じて苦しかったんだよね』
 まぁティアナが苦しんだもっともな原因はちゃんと言葉で伝えない教導官の方にありますからね
 しかもそれを「ごめんね」の一言で片づけました




この8話9話を流れで見るとどうしても隊長側(主になのはさんとシグナム)の粗の方が大きく見えてしまいますね
訓練に何話もかけて進むのだからちゃんと話を作ってほしかった所ではありますが新人(主にスバルとティアナ)の成長の為の話だからまぁ良かったと言っておきましょう
でもエリオとキャロの成長の為の話に尺を使わなかったのは納得いきません
エリオをキャロの重要な過去をコミックだけで展開するのはどうなんでしょうか
やっぱりストライカーズなんですから4人一緒に成長する話を期待したかったです


さて、10話から話が少しずつ進みます
8話と9話が個人的にストレスを感じる話だったので癒される話はウェルカムです
主にエリオをキャロの描写を重点的に見ますよ、えぇ見ますよ