【Vivid Strike!】#09 再会
まさか9話というこのタイミングで物語が急展開を起こすとは…
そしてリンネという人物がどういうものかというのもよく表された回であるとも言えます
■激戦の後
ヴィヴィオに二度目の敗北を喫したリンネは自宅で絶賛引きこもり中
どうやらフロンティアジムにも顔を出さず両親も心配している様です
ベッドの上でシーツを頭から被り真っ暗な部屋でウインターカップの中継(録画されたニュースかも)を見ています
そのニュースによるとヴィヴィオはリンネから受けた傷を理由にその後の参加を辞退
3位の選手が繰り上げでAブロック代表になりました(Aブロック1位がヴィヴィオ、2位がリンネなので)
てっきりAブロック代表者がいないものと思ったけどそうじゃないんですね
そしてそのAブロック代表選手はBブロックを勝ち上がったフーカに負けるというとてつもなく地味な扱いでフェードアウト…
CとDブロックを勝ち上がり決勝に残ったのは勿論アインハルト
この時点で決勝はナカジマジム同士の同門・同流派対決となり注目を集める結果に…
■取材陣殺到のナカジマジム
そりゃ決勝が同門・同流派対決でしかも師弟同士なら注目もする
(取材陣からしたら決勝に残った2人を同時に取材できるという意味でも都合がいいでしょうしね)
そしてここで1秒ほど映るウーラとティオが可愛いですね
ペロペロと前足を舐めるティオが癒し系すぎてつらい…
■約4か月
これはフーカが格闘技を始めて現代に至るまでにかかった時間
4か月と言えばまだ初心者ですよ、初心者
ウインターカップは大きな大会であり強豪も沢山出場する中で勝ち上がったフーカは本当に才能に溢れていたんですね
元より腕っぷしには自信がある子でその才能を見出したアインハルトによるトレーニングが功を奏したのでしょう
ここまで来たら誰もフーカが初心者だとも幸運だけで勝ち上がったとも言えないはず…
■多忙なナカジマ会長
テレビなどの取材の打ち合わせで日中飛び回ってるノーヴェ
ナカジマジムから2人も決勝進出者が出たとあっては試合当日まで相当忙しいでしょうね
本来は代表者であるノーヴェも2人の取材(冒頭のナカジマジムでのやつ)に立ち会うべきなのにそれすらしていないのですから
というかノーヴェが普通に車を運転しているシーンが描写されようとは…
StSの頃では想像もできなかったな…
そうか、ノーヴェもチンクと同様免許持ってたのか
いつ取得したかは知らないけどいずれ免許取得のイベントも書かないといけないな
■ヴィクター来訪
ヴィクターがリンネの部屋に来ても表情変えずにただ茫然と引きこもり続けるリンネ
もう背後にヤバいオーラが出ているように見えますよ
実際メンタルがヤバい段階にまで行ってますけど
リンネにとって格闘技は面白くもなんともない
あくまで頂点に上り詰めれば強者として誰も自分を弱く見なくなる
その為にジルの想像を絶するトレーニングに耐えて吐いて頑張ってきたのが無駄になった訳ですからね
前々から思っていた事ですがリンネは格闘技を「強さを証明する為の手段」としか見ていないです
「何の為に頂点を目指す」というものではなく「頂点にならなきゃダメ」という思考は中々危険
今回の敗北でリンネは完全に自棄になっているので既に格闘技辞める宣言までしちゃってます
■「それに今回の敗北で私はあの子の信頼を失いました」
ジルはかつて選手としての道を断念した経験からかリンネには自分以上の過酷なトレーニングを強いている
と取材陣が思ってもまぁ仕方がない事かもしれません
実際ジルは自分が成しえなかった事をリンネに背負わせていましたので
更に言うとリンネが殆どジルの言う事をただ黙々と聞いていたせいで歯止めが効かなかったのでしょう
確かに「ゆっくりのんびり才能を伸ばすルート」と「めっちゃキツイけど最短で頂点目指すルート」
後者を選択したのはリンネ自身ではありますが…
勝つ為にジルの厳しいトレーニングに耐えてきたリンネも同じ相手に二度負けたとあってはもうついてこない
特にリンネは勝つ事を重視しているから余計に見限られたと思ってしまう
何とも面倒くさい師弟でしょうか
アインハルトとフーカとは真逆すぎます
■「あの馬鹿!ハート弱すぎだろ!」
番長の言葉に一字一句完璧に同意してしまった自分がいる…
二度の敗北で競技を辞めると言い出したリンネはまぁ…他と比べてメンタル面に問題大ありでしたね
前回は誰に何を言われても揺らぐ精神はないと言っていたのにこの変わりようです
なまじこれまで(ヴィヴィオに負けた1回を除くとしても)勝ち続けてきて殆ど負けを知らなかった代償でしょうか
そしてウインターカップ前にリンネと約束した
「ナカジマジムの誰かがリンネに勝ったらフーカとリンネの試合をやる」
という約束も反故にされてしまう始末
「やっても意味がない」っていうのはリンネ側の都合であってフーカ側には意味が大ありなのに…
申し込まれた時は「別に誰とでもやりますよ、負けませんけどね」と無表情で言い放った子の末路がこれか
■負けを知る女!その名はエルス・タスミン!
何度も負けを経験しているからこそ誰よりもこの発言の説得力がありますね
それでもエルスは何度負けても格闘技を辞めたり挑戦する事を諦めたりはしていません
こういう所は年上の、更に言えば格闘家としての先輩としての差でしょうか
そしてジルの練習はハリーやヴィクターでさえ吐くレベルの代物という事が判明
これは確かにヤバいわ……何がヤバいってタフさに定評のあるこの2人が吐くというのがヤバい
■チャンピオンからの提案
誰の許可も得ず勝手にベルトを賭けたタイトルマッチを提案するアインハルトの豪胆さぱねぇ
しかも前もってベルトを用意している周到さ
これには死んだような目をしていたリンネも生き返る
リンネから見れば閉ざされた道が再び現れたようなものでしょうか
■U15世界チャンピオン正座中
まぁ大人に無断でこんな事言い出したらそりゃ怒られる
しかも試合を明後日に指定するというのも無茶すぎる
フーカにとってはリンネとの試合後に決勝戦でアインハルトと戦うんですから
アインハルトは最初に問題を片付けておけば決勝も心置きなく戦えるとの事でしたが
心身共にボロボロのフーカが決勝でアインハルトと戦ってもまず勝ち目がないのでは?
その事を見越して全てを計画していたらアインハルトはとんでもない策士です
■「合宿所はホテルアルピーノ」
もはやVividではお馴染みになった合宿所
更にこの時点でハリーやエルス、ヴィクターも利用している事が判明してます
まぁ基本的に無人世界だから周囲には誰もいないから取材陣が押し寄せる事もなくて
そういう意味では都合のいい場所ですね
■総合競技選手 管理局嘱託魔導師 ホテルアルピーノの一人娘 ルーテシア・モンディアル
と、いう事になっていても不思議じゃないでしょうね、私のスクの場合
キャロうかうかしてるとエリオ搔っ攫われるぞ!何せここにはメガーヌさんもいるんだからな
キャロ「なら私とフェイトさんのタッグで挑めばいいって事ですよね!?」
■U19格闘戦競技・総合魔法戦競技 DSAAワールドチャンピオン ジークリンデ・エレミア
シレッとホテルアルピーノにいるジークにビックリ
8話の時点でOPにしか出番がなかったジークがまさかここにいるとは…
でも何でジークがここにいるのか謎すぎる…
魔女であるファビアはルールーと仲がいいからという理由がつけられるけど
ちなみにホテルアルピーノがあるカルナージはミッドチルダから出ている次元船で4時間かかる場所にある
そしてファビアの「アインハルト達出発した」というセリフからすると…
試合が行われる事をルールー達が知らされてから急いで駆け付けてもジークがいるのに時間的矛盾が出来てしまう
とするとアインハルトは前もってこの場所でこの試合をする事を計画していた可能性が…
そしてジークにもそれを伝えられジークだけは1人カルナージに来ていたのなら矛盾は生じないかもしれません
それにしてもリンネが試合を受けるかどうか分からないのに来ちゃうジークは待ちきれずに先に出発する子供みたいですね
というか試合場所として用意された特設エリアの廃棄都市
この建物の壁が段階を踏むように内側に凹んでるのが恐怖映像すぎる…
まるで釘パンチのように徐々に中心が掘り進むかのような抉れ方…ジークがエレミアの神髄にならずともこんな事出来るのか
■特別試合のルール
投げ・掴み・立った状態での関節技は何でもOK
「有効」以上の投げ技はダウン判定
試合時間・ダウン回数無制限
という明らかにリンネが有利な条件である事このルールはフーカの希望
ウインターカップとは違うルールにしたのはどういった意図があったのか
フーカ「この試合にリングアウトはない!つまり周囲の建物もガレキもリングの一部!
リンネの頭を壁でもみじおろしにするのも当然有効手段じゃい!(ギャリギャリギャリギャリ!)」
というマッスルミレニアムを編み出した時の万太郎のように合法的にリンネを叩き潰す気か…
確かに格闘家としての経験は圧倒的にリンネの方が上だし(フーカは4か月に対しリンネは1年半以上)
思えば1話で不良グループと殴り合いしてる時もルール無用の残虐ファイトだったなぁ
不意打ち奇襲当たり前で周りのものを利用して戦うスタイルはむしろフーカが得意かもしれん
いくらリンネが格闘家としての経験値が高くてもそれは正式なリングの上での話
建物の中までぶっ飛ばされて中の瓦礫に埋もれるなんて経験をした事なんてあるはずもなく
そうなった時のダメージは割とシャレにならない
そうでなくとも普段試合をするリングは床が少しバウンドするようになってるので叩き付けられてもそれ程痛くない
でもこの場所は全部コンクリートの塊
投げでも何でも叩き付けられればそれだけで計り知れないダメージが入る
まさかフーカはこの事を計算に入れた上でこのルールを指定したのか
師匠同様弟子も相当計算高い子だこれ
■フーカvsリンネ
ある意味宿命の、ある意味運命の相手との試合
試合のスタート場所はOPで互いが背中を向け合ってたあの場所
まさかOP冒頭にあったシーンがこの場所とは思いもしませんでした
そういう意味ではよく考えられた話だと思います
■「思った通りじゃ…お前…弱いのう」
直後に連パンと投げで壁に叩き付けられてしまうフーカ
おい何やってんだお前が指定したルールで何お前がダメージ負ってんだよ!?
と思っていた普通に瓦礫の中から立ち上がってこのセリフ
そう言えばフーカは格闘技始めるまでは喧嘩に明け暮れてたからこの程度は大したダメージになってないのか?
反撃とばかりにぶちかました断空拳
これで廃墟となった建物の中にまでぶっ飛ばされたリンネは相当痛そうな描写が…
やっぱこういうルール無用の試合はリンネにとって完全なアウェーだったか
建物の中の棚をいくつもなぎ倒して壁に突っ込み、更に壁が陥没するくらいの衝撃って凄まじいな
フーカの断空拳も立派な必殺技になっていて末恐ろしい子だ
■「人を見下して貶める癖に辛くなったらすぐに投げ出す…その腐った性根!ワシがぶち壊してやる!」
ここでEDイントロが流れるのは卑怯すぎるくらい主人公でした
思えばここ数話はフーカが主人公らしい活躍出来ませんでしたからね
久々にかっこいい姿が見れました
相手が格闘家としての格上であっても一切押される事なく戦う姿はやはりいいですね
■NEXT#10「雨」
残り3話となりました
Vivid Strike!としてはED直前に盛り上がるような番組構成で凄く予想を裏切られます(いい意味で)
フーカがしっかりとリンネ相手に戦えているのが意外でした
しかしよく見たら応援席にミウラがいてしかも立って歩いてる…
ヴィヴィオも両足で普通に歩いている所を見ると2〜3日でミウラの粉砕骨折もヴィヴィオの骨折も完治したという事に?
ミッドチルダの医療技術どれだけ凄いんだ…
と、ウインターカップとは別の方向で宿命の対決が始まり目が離せなくなった今後
どういう展開で話が進むかはとても楽しみな終わり方です
やっぱり今期で一番見入ってる気がしますVivid Strike!