【Vivid Strike!】#08 勝者と敗者

ヴィヴィオvsリンネ戦決着
物語も中盤を過ぎていき怒涛の展開で進んでいきます
ある意味リンネとジルのターニングポイントになった8話です


■「私が悩んでるとか、格闘技が好きじゃないとか…」「何それ挑発!?」
 いや、リンネも立派に相手選手に挑発めいた発言しまくってるよ?
 それが試合中か試合後かってだけであってリンネも立派に相手を挑発したりディスってる
 自分がやるのは構わないけど自分にやられるのは我慢ならないって奴かこれは
 (まぁ怒ってるのはサポーターの方でリンネ本人は全然気にも留めていないんだけどね)


■「あちらのコーチも選手も本当に…」
 ここでジルの目が変わっているのが面白い
 前に会った時はノーヴェとは(表面上でも)笑顔を見せていたけど本心はこれだったんですね
 教育方針が違うから合わないというのはよくある事ですがここまで露骨な反応を見せるのはちょっと意外でした


■2R目の応酬
 ヴィヴィオはスタイルを変えず左のフリッカージャブによる牽制とダメージ
 リンネは防御スタイルでヴィヴィオの攻撃を耐えつつ隙を見て投げや重たい一撃を放つ防御重視のカウンター
 でも近づいたらヴィヴィオの短いフックが顔面を直撃し
 ちょっと距離を離してもフリッカージャブは中距離から届くパンチなので割と意味はない
 耐えて耐えて耐え抜くスタイルのリンネにヴィヴィオは相性が良くない相手でしかない


■3R目の応酬
 ヴィヴィオのカウンターをあえてノーガードで顔面で受ける事で強引に持って行ったカウンター
 初めてリンネの一撃がまともにヴィヴィオに入った事になるけどこの一撃は相当重たい
 一発でヴィヴィオが血を吐く程の衝撃が走るのだからヴィヴィオが感じる痛みは相当なもの
 続いてボディに一撃食らわせた時鈍い音がしてるので肋骨が折れてる可能性があり
 更にローキックでヴィヴィオの左足の骨を折るという徹底した相手の破壊


 このウインターカップでは「下半身への組み付き」と「掴み技」が禁止というルール
 あくまで立ち技のみを競い合う大会という事だけどローキックで相手の足を狙うのは普通に合法という
 寝技が使えないという意味では大きく戦略が変わる事になるけどこれはいいのだろうか
 正式なルールが提示されていないのでいまいち分からないウインターカップ


 しかも左足はヴィヴィオフリッカージャブを行う上での大事な軸足
 これが破壊された以上ヴィヴィオは戦闘不能と判断するのが普通


■不死鳥は何度だって蘇る
 しかしヴィヴィオは普通ではなかった
 肋骨折られ軸足を破壊されても心は折れずに最後までやり抜くという強い意志がヴィヴィオを立ち上がらせる
 これは親からの教育の賜物ですね
 さすがなのはさん、娘に対して甘い所はあるけど決して心を弱く育てていなかった!


 結局の所ヴィヴィオは一貫して「格闘技が好きだから」という気持ちが強かった
 腕力も頑丈さもないヴィヴィオで格闘家には向かないとまで言われてもひたすら素手での格闘技で突き進む意思を曲げなかった
 それはある意味リンネが絶対に持てない気持ちでもあり絶対にリンネには負けない部分でもある


■(この子の事は知っている…)
 リンネも対戦相手の事は色々調べていた様子
 8位の人とか他の選手の事は眼中になかったのでヴィヴィオの情報を仕入れていたのは一度負けた相手だからでしょう


 エリート公務員の親に育てられて名門校に通い沢山の友達に囲まれて
 そんなヴィヴィオを疎ましく思うのかこの辺りから珍しくリンネの感情が爆発してる
 自分の境遇がヴィヴィオとは真逆の酷いものだった事が理由の一つにあるみたいですが


 正直言ってリンネよ…リリカルなのはキャラ相手に不幸自慢はやめておいた方がいいぞ
 はっきり言ってフーカもリンネもリリカルなのはに登場するメインキャラの不幸度合で見たら下から数えた方が早いからな
 特にエリオやキャロやスバルは本当にリンネ以上に酷い人生を送っていたのだから知らない方がいい
 そしてヴィヴィオ相手にしてもヴィヴィオの生まれや境遇は知らないみたいなので…
 さすがにそこら辺は管理局も聖王教会もひた隠しにはしていますね
 でもリンネは過去が速攻バレるくらいの個人情報なのにヴィヴィオは管理局と教会が関与してるからかセキュリティパナイ


■(なのに何で倒れない!?何度も何度も私の邪魔をする!?)
 リンネからすれば自分よりも弱い(肉体的な意味で)のに何で倒れないのか
 格闘技に向かない身体なのに何で倒れないのか疑問しか湧いてこない
 いつしかそれは「自分の邪魔をする」という思考にまで至っている
 これはリンネがヴィヴィオ相手にイラついていて精神が揺れている証
 冒頭で多少何か言われた程度で揺らぐ心はないと言っていたのが嘘の様です


 知らず知らずのうちに自分の境遇と比較してしまいそれが焦りや苛立ちになっています
 「自分より恵まれてるんだからこれ以上頑張るなよもう倒れろよ」というのはもはや責任転嫁に近い
 ヴィヴィオ予期せぬ所でぶちかました精神攻撃はリンネに効果抜群だぞ


■変わった(ファイトスタイルが)
 元々苛立ちから攻撃自体が単調になっていたのでしょう
 ヴィヴィオの目がその隙を逃さずカウンターで返した、しかも軸足を右にしたスタイルで
 元々このスイッチスタイルは練習していたそうですが試合で披露したのは初
 これにはリンネも軌道を読めず苦戦するしかない
 今までの戦法をガラリと変えてきた相手にいきなり順応するのはプロでも難しいですし
 

■(しょうがないや…私の冬はここで終わり…)
 肋骨や軸足が折られているのは今の医療技術であれば完治は普通に望める
 でもこの後更なる試合に臨むのは難しいという事なのでしょう
 だからヴィヴィオはここでギブアップするよりも後先考えず今全力で打ち合う事を選んだ
 これも高町家の教えなのですかなのはさん
 あなたの娘さんかなり脳筋思考に成長してますけどいいんですかなのはさん


 というわけである意味吹っ切れたヴィヴィオは本当に全力でリンネに挑む
 痛む身体に鞭打ってまでリンネに戦いを挑む姿はもはやどのスポ根アニメの主人公より主人公してますね


■(その代わり!今私に出来る事をここで全部!)
 ヴィヴィオが満を持して放った必殺技
 その名も「デンプシーローr」ではなく「アクセルスマッシュ∞(インフィニティ)」
 相手のガードの隙を突き急所のみを的確に狙う連続スマッシュ
 この技のキモはヴィヴィオが持つ神眼と狙った箇所に的確に当てるヴィヴィオのコントロールと集中力
 確かにヴィヴィオのパンチ一発は軽い、なら相手が倒れるまで無限にぶち込み続ければいい
 というシンプルかつ合理的(?)な必殺技に仕上がっています
 ただ闇雲に連打するのではなくひたすら急所を連打するのが実にいやらしい
 特にこめかみを重点的に打ち込むのはえげつないにも程があるくらいダメージがでかい攻撃です
 

 よく見ると下から突き上げるパンチも放ってるので相手は倒れる事も出来ない…


■リンネ・ベルリネッタ!再起不能!(リタイア)
 これだけの急所連打を食らったら耐え抜くとかの話じゃなく意識持ってかれます
 元々リンネのスタイルはひたすら耐えるやせ我慢スタイルなのでこの必殺技に対しては相性激悪どころか即死クラスですね
 アクセルスマッシュ∞は公式戦で使ったのは初という事でリンネサイドも警戒はしきれなかった
 さすがに過去に披露していればそれの対策はしていますしね


■病院に搬送されるヴィヴィオと普通に帰るリンネ
 お前ら立場が逆じゃないかな?
 いや肋骨と足折られてるヴィヴィオが重症なのはその通りなんだけどリンネはこめかみ連打を食らってるんだぞ
 まずヴィヴィオ以上に病院に搬送しないとヤバいんじゃないか


■「万全のはずだった…慢心なんてしていなかった…そのつもりだった…」
 この時点で一航戦赤城も引くくらいの慢心なんですが…
 そりゃ事前にヴィヴィオの試合記録を調べると軽量級のファイターという事が分かるから警戒を怠っても仕方がないかもしれません
 でもだからこそ相手が必殺技を放ってくる事を予測しそれに備える事もコーチとして大事なんじゃないかと
 リンネの恵まれた身体能力と才能を過信し
 打たれ強さを徹底的に鍛え上げて
 どんな相手もほぼ一撃二撃で倒してきたから
 そんなリンネを見てきたからこその慢心なんでしょうけどね
 実際足を折ってダウン取ったまでは本当に優勢でしたし


 ここでジルのプライドもメンタルもズッタズタにされてます
 今まで信じてきた「才能あるものがないものを蹂躙する」という信念を二度も打ち砕かれましたから、それも同じ相手に
 1戦目は判定で負けたからまだ言い訳のしようもあるけど2戦目はKOで完膚なきまでに敗北させられてる


■ゲロを吐く女!
 しかしつくづくトイレの個室と縁があるヒロインだな…
 っていうか吐くって事は相当ヤバいって事じゃ…


■NEXT#09「再会」
 ヴィヴィオとリンネの激闘が終わって一番驚いたのがヴィヴィオが勝利したという事
 前回からやたらとフラグを打ち立てていたのにそれをものの見事にへし折ったのには視聴者誰もが驚いているはず
 まぁヴィヴィオウインターカップ辞退という選択をする事になったので勝った負けたはあまり意味がないかもしれませんが
 そしてリンネが負けた時点でフーカがウインターカップに出場する理由の半分くらいが消えました
 でもフーカは途中で投げ出すような性格じゃないのでこのまま優勝狙って勝ち続けるのでしょう
 次回は一転して物語が進みそうなサブタイトルに期待ですね


 PS.
 「「はーいおかーさーん」」
 「誰がですか!?」
 は実にいいコントでした