ここが全ての分岐点

以前のERIO DAYSを読み返していました
ある意味でその後のエリオの人生全てを変えた一件
ある意味でその後のエリオの生き方を変えた一件
それがこれなんですよね…
全てはここから始まった、と言ってもいいくらいの展開でした


 「魔物の身体が……土に……」
元よりこの魔物は妖剣が子狐に取り憑いて姿を変えたもの
その子狐が解放された今、魔物はこの姿を保てなくなって当然とも言える
 「これはまずい……姫様!すぐに(グジュルルルルルル!ギュバァ!)ぐぁ!?な!これは!?」
異変は魔物だけでは無かった、エリオが引き抜いた妖刀もまた変化し始めたのである
今まではちょっと変わった刀身の刀にしか見えなかったがそれが大きく姿を変えていく
まず刀身が伸び続け剣先も幾重に分岐して刃先がいくつも現れた
それだけではない、この妖刀は次の宿主にエリオを選んだのだ
 「グアアァァァァァァァァァァ!!!?(ズブブブブブブ!)」
 「エリオ!?」
 「ガッ!?ガガッ!ガハッ!(ズズズズズズズズ!)」
エリオの右腕に細く分岐した刃先が突き刺されエリオの体内に侵入してくる
腕を介してどんどん浸食を始め次第にエリオの意識を奪い始めた
 (何だ!何だこれ!?頭が割れる!?別の意識が入り込んでくる!?)
もはや声すら発せられないエリオは必死に腕を振り払うがそれでも妖剣は抜ける気配がない