第25話 ファイナル・リミット
『大丈夫か…アイゼン…』
大丈夫だ、問題ない
冒頭からいきなりボロボロで登場のヴィータ副隊長
相棒はそんな状態でも健気に返答しています
でも周囲にガジェットがいないのを見るとあれだけ大量に沸いて出てきたガジェットをヴィータだけで全部ぶっ壊したって事ですよね?
いやーやっぱり我らが副隊長は格が違う
死亡フラグ立ってたけどそんなフラグへし折って生還してくれました
『ツェアシュテールングス!!!ハンマー!!!』
えぇい言いにくい!
という知らない人が聞いたらまず間違いなくリピートする事が出来ない名前のがヴィータのフルドライブ
それは先端にドリルが付いたハンマーを後部のブースターで加速させて削りながら叩き壊すまさに剛腕爆砕の必殺技
駆動炉は恐らくシールドの様なもので守られておりただ打撃を与えるだけでは破壊は難しいと判断したのでしょう
ただヴィータ決死の必殺技も駆動炉を破壊する事は出来ず、逆に防衛モードを起動させてしまう結果に…
近付くだけで無条件で四方八方から攻撃されるってこれ軽く詰む状況じゃないか
そんな大ピンチでも退くのではなく前へと突っ込むヴィータ副隊長
果たしてヴィータの運命は!?
ヴィータ副隊長の次回作にご期待下さい!
『次元航行部隊の到着まであと45分、巨大船軌道ポイント到達まであと38分』
微妙に差が出始めておる…
というか間に合ってないよクロノ!?何やってんの!
『聖王vsなのはさん』
壮大な親子喧嘩はなのはさんの圧倒的劣勢で中盤戦に差しかかっております
やっぱり聖王の力というのがどれだけ凄いかを改めて理解させられる場面ですね
ゆりかごからの無尽蔵に送られてくる力が聖王としての力をこれ以上ないくらいフルパフォーマンスで発揮されています
ここで見ていて分かるのはなのはさん終始防御と回避に徹している事
また、ヴィヴィオをバインドで拘束しようとするなど時間稼ぎをしている様にも思えます
同時にレイジングハートが現状をなのはさんに報告中
なのはさんの狙いはあくまでどこかに姿を隠しているクアットロでありヴィヴィオではない
よって本気で戦うのではなくクアットロの居場所を突き止めるまで時間を稼ぐ程度に留めているという策士っぷり
ただ敵はそんなのを待ってくれる程優しくありません
聖王のフルパワーをこれでもかとぶつけてきてさすがのなのはさんも耐えきれなくなってきました
『ブラスター2!』
ディエチ戦でブラスター1を起動し今までそれを維持してきたものの圧され始めたのでブラスター2を起動
これ言い換えればブラスター1までのなのはさんだと聖王に勝てないって事なんですよね…
ブラスター2を起動した瞬間ビットが2機出現してヴィヴィオにバインドをかけました
ブラスター1で出てこなかった所を見るとブラスター2以上で操作可能なサポートアイテムの様です
ブラスタービットを使って聖王をピラミッドの形をした結界に閉じ込める、これオットーがやってた結界みたいだ…
ただ聖王の力がますます強力になってくるのはやばいフラグにしか思えない
「もう覚えた!」って言ってるくらいだから相当バインドを繰り返したのでしょうね
でも結界を素手で殴り付けた時に空気が振動するってどんだけの力やねん…
『ブラスター、その正体は…』
ブラスター1を起動した時に書いた通り自身の限界をはるかに超えた超ブーストをかけるモードです
言うならば界王様に3倍界王拳は身体に負担がかかるから使用を禁止されているのにも関わらず10倍まで一気に使った様なもの
これだけ重度のAMF空間内において聖王とまともに張り合えるレベルのブーストだからそりゃ凄い
ただ便利な事だけではなく当然反動も凄まじいものになる
発動すればするだけ寿命を縮める正に諸刃の剣
ヴィータといいなのはさんといい機動六課側だけにとんでもないフラグが立ってそうで怖い
こういうの使った後の展開って割と決まって術者が死亡とかになるし
『血涙のハクテンオー』
ルーテシアが意識を失った事で暴走したハクテンオーとジライオー
目の前に主がいるにも関わらず襲いかかってくるとは相当見境がなくなってきてますね、洗脳がそれだけ強力だったという事かな?
ルーテシアもろとも攻撃しようとしたその瞬間、エリオ達のピンチを救ったのはなんと自力で洗脳から解き放たれたガリューだった!
とか凄く熱い展開ですよね、実際ハクテンオーとジライオーよりもガリューの方がルーテシアへの主を思う気持ちが強く洗脳と暴走の呪縛から解き放った
そう考える事にしましょう、そしてエリオもガリューと同じくジライオーを止める為に単身暴走するジライオーに突貫
凄くヒーローっぽいなこの場面
やっぱりエリオは主役やれる逸材だと思うのですがどうでしょう?
出自もそうだし過去もすごくヒーローになれそうな感じ
『ゼストの成すべき事』
思えばゼストの一生は壮絶だったのかもしれない
夢という大きな存在を現実のものとする為、友とただひたすらに前を向いて走っていたはずなのに
ゼスト自身は命を落とした後に不完全な存在として再び仮初の命を与えられ
部下達は既にこの世におらず友は夢を追い求めるあまり変わり果ててしまっていた
本当だったら全てに絶望して発狂してもおかしくないのにそうしなかったゼストは心がとても強い男なんですね
真実を知りたいだけ、その一心で今日この時ここまで来た
にも関わらず目の前で友を死なせてしまうとは…本当は相当つらいはずなのに
「本当に守りたいものを守る、ただそれだけの事のなんと難しい事か」
この時のゼストの発言はこの凄まじい人生で得た教訓の様なもの
ある意味ゼストの人生そのものを物語っている非常に重たい一言です
『ゼストvsシグナム』
この数十分前、アギトとリインという協力者がいた状態とはいえ殆ど力押しする事が出来たゼストですがこの一騎打ちではその差が殆ど感じられない…
という事はこの短い期間で既にゼスト本人の力は激減、魔法すら使えない状態に弱体化していたのか?
紙一重でゼストの攻撃をかわしたシグナムだったけど髪を結わいていたリボンが切られてその長髪がばさぁ…
もしかして本編中でシグナムの髪が解かれたシーンはこれが初めてじゃないか?というくらいレアシーン
髪型が変わっただけで凄い大人っぽく感じられる不思議、というか凄く色っぽい
勝負の決着はシグナムの勝ち
魔法を使わず(使えない?)デバイスを破壊され素手で殴りにかかってきた相手に紫電一閃で斬り落とす
見方によってはえげつない様に思えるけど騎士と騎士の全力同士の真剣勝負ならかえって手加減は失礼にあたるとか思ってそうだしこれはこれでいいのか
『駆動炉のチビ騎士…』
クアットロがちょっと意外そうな反応を見せているという事は彼女ヴィータの事は最初から眼中になかった様ですね
それ程ゆりかごの駆動炉内の防衛システムが完璧だと信じていたのでしょう
ですが蓋を開けてみればところがぎっちょん
意外に粘るヴィータ副隊長
ガジェットⅣ型に腹を刺されていなかったらもっと早くに破壊出来たでしょうね、普段の力が出せてないみたいですし
『心が折れかける鉄槌の騎士』
何度やっても破壊が出来ない、打撃力・突貫力は守護騎士随一だったのにこれは精神的にキツイ
しかも時間が押し迫っている状況なら尚更
実際ゆりかごを止める鍵はヴィータが握っていますし(駆動炉破壊すればゆりかごは止まってクロノ達次元航行部隊の到着も間に合うし聖王への魔力供給も止められる)
心が折れかけるのを必死に堪えながら尚もデバイスを振り上げる副隊長には心打たれるものがあります
なんかこう…応援したくなる感情ががが…これが母性本能!?
『全て終わった後に現れる主』
最後の最後、渾身の一撃を放って力尽きたヴィータ
デバイスは完全に粉々に砕け散りヴィータ自身も力無く崩れ落ちた所にはやてが現れました
これもっと早く到着出来てたらはやての広範囲殲滅攻撃で簡単に駆動炉破壊出来たんじゃね?
こういうツッコミはNGか…
ここはヴィータの想いが込められた一撃が駆動炉のバリアを破壊するという印象深いシーンを演出しなければなりませんし
『スカリエッティのアジトに起こる異変』
駆動炉の破壊というミッションをクリアした後
スカリエッティのアジトはどうにもこうにもヤバい方向へシフトした様です
ヴェロッサがさりげなく言った「自爆装置でも作動してそうな勢いだね」とありますが冗談に聞こえないのが怖い
スカリエッティはクアットロがアジトの破棄を決定したと言っていたのであながち自爆装置で間違ってないのかも…
アジトにいるスカリエッティ本人(フェイトに捕まった方)は死んでもクアットロさえ生き延びればコピーが生まれるんだし凄い気楽に自爆戦法使うな
『ふっ、まだまだよ!まだ終わらないわ!』
なんかこの瞬間から一気にクアットロの三下オーラがストップ高なんですけど…
明らかにもうダメな空気を発している中でなのはさんがゆりかごに突入してから仕込んでいた仕掛けがようやく本丸を捉えました
『……ミツケタ』
なのはさんは元々ヴィヴィオを助ける為にゆりかごに突入した、聖王と戦うのが目的ではなく
この広いゆりかごの中をエリアサーチし続けながら聖王の攻撃を必死に耐え抜いていたなのはさん
そう思うともの凄い事している様に思えます、いえ実際凄いんですけど
クアットロを捕まえるのに最大の障害が居場所がどこか分からない事
居場所が分かれば「壁抜け」というなのはさん最大の反則技で一気にKOする事が出来る
ようやく見つけたクアットロの居場所、もうなのはさんが我慢する必要はありません
『ブラスタァァァァァァスリィィィィィィ!!!!!』
本気の本気、ファイナル・リミットを完全解放し大型カートリッジもマガジン2個分フルロードのディバイン壁抜けバスター
ゆりかごの壁なんて障子紙が如く突き破り目標目掛けて一直線
クアットロは本来戦闘タイプではないのでこれには成す術ありません
逃げようとしたけど背後からごん太ビームが直撃というあっけない末路に…
クアットロは恐らく意識を失っただけの様に思えますけど死んだ様にしか見えませんねこれ(笑)
クアットロが気絶した直後に市街地で暴れていたガジェットが全て機能停止
暴走して暴れていたハクテンオーとジライオーも正気を取り戻しその動きを止めました
これにて一件落着…の様に思えましたが…
『ヴィヴィオは正気に戻った?』
聖王の姿のままではありますが意識は元のヴィヴィオのものに戻った様で
ただまだ暴走(?)が完全に止まった訳ではない様子
そして身体が大人になったおかげで思考も大人のものになり自分がどんな存在で何をする為に生れてきたのかも理解してしまいました
意識は戻ったのに身体が勝手に動く
そんな状況らしくヴィヴィオは泣きながら尚もなのはさんに攻撃を続けます
『ヴィヴィオの本当の気持ち』
自分の存在に涙し、自分自身を拒絶し、なのはさんから離れようとするヴィヴィオ
でもそんなヴィヴィオをなのはさんは大切な娘だと告げる
これまで子育ての経験なんてない新米ママさんでも娘を想う気持ちは本物のママ以上のものを持っている
だからこそ大切な娘のヴィヴィオを助けると誓った
そんななのはさんの言葉を受けてこれまで頑なに閉ざしていたヴィヴィオの本当の気持ちが溢れ出てきます
その気持ちを直接伝えられたなのはママがすべき事はたった一つしかありません
『ヴィヴィオ…ちょっとだけ…痛いの我慢出来る?』
ちょっと……?ちょ……っと?
『全力!!!全開ぃ!!!スタァァァァァライトォォォォォ!!!!!ブレイカァァァァァァァァァァ!!!!!』
ブラスター3フルパワースターライトブレイカー
ブラスタービット4機が完全に取り囲んで同時に砲撃、なのはさん本人を合わせると合計5本のブレイカーがヴィヴィオを直撃
魔力ダメージを受けてレリックが浮き上がりそのレリックも衝撃に耐えきれず破壊
リリカルなのはシリーズで最強のスターライトブレイカーなのは間違いありません
現時点では(劇場版1stでは演出のせいかこれ以上にヤバいのがぶっぱされてます)
さすがになのはさん本人もレイジングハートも反動でボロボロ、礼神部はーとに至っては至る所にヒビが入ってしまっています
これの影響でなのはさんの身体に後遺症が残るという事がドラマCDであったんですけど…ですけど…
vividやForceを見る限りそんなのどこにも感じさせませんよねなのはさん
『1人で立てるよ…強くなるって約束したから』
以前転んだ際になのはさんは自分の力で立ち上がる様に促しましたがそこがこの場面で活かされています
フェイトママはすぐに助けに向かう教育方針
なのはママは自分で立ち上がる様に言葉をかけてあげる教育方針
以前そう書きましたがヴィヴィオはどうやらなのはママの教育方針に従って生きていく事を決めた様ですね
『ゆりかごに起こる異変』
聖王を失ったゆりかごは休眠モードに移行してしまいました
早い話しが次のゆりかご起動まで眠りにつくという事です
今まで濃度の濃いAMFだったのが完全に魔力効果を無効化される程の超強力なAMFが展開
フライヤーフィンや丁度かけつけたはやてのユニゾン、飛行用の羽すら強制解除される始末
何気に大ピンチです、魔法が使えない状態じゃ何も出来ない訳ですからね
『アギト…お前やルーテシアと過ごした日々、存外悪くなかった…』
もう喋る言葉一つ一つが死亡フラグ満載で…これは…
思えばゼストの心が壊れずに今の今まで持ちこたえていたのはアギトとルーテシアの存在があったからなのでしょう
もしかしたらルーテシアの願いを叶える為に動く事が自分の存在意義としていたのかもしれません
『いい空だな…』
あかん、あかんよ旦那、ジェットマンの最終話とか霧彦さんの最期を思い浮かべるセリフは
そして自分の願いをシグナム達に託しゼスト逝く
終始強キャラで恐らく劇中に登場したキャラの中では最強クラスに位置する騎士ゼスト
その魂は願わくば空の上で友と一緒にあります様に
『戦いの後の救助任務、開始』
全ての戦いが終わったというのになのはさん達と連絡が取れずにいる現状
そこに派遣されたのがスバルとティアナの元レスキュー担当の2人
最後の最後でこの2人にスポットが当てられるなんてやっぱり主人公ですね
そしてエリオとキャロもまだスポットは残っています
最終話を前にしたラスト・ミッション、スタートです
25話視聴完了しいよいよ残す所あと1話となりましたなのはStS
思えば約半年見続けたんですよねぇ…感慨深い
当時は見逃していた描写もしっかり確認する事が出来てとても良い時間だったと思っています
25話は基本的になのはさんメイン回ですがなのはさんが普段見せない思いを見せるのも良いですね
「聖王」との戦いが終わり「ヴィヴィオ」との再会を済ませ残す所は脱出劇と後日談のみ
次回は最終話の26話
今から楽しみに待っています