第22話 Pain to Pain

『乗り気じゃない十女』
 ゆりかご内部にてクアットロと共に作戦行動中のディエチ
 その顔は何故か良くありません、どうやらこの作戦そのものに疑問を感じている様で…
 特に苦しむヴィヴィオを見て良心が痛むとかなんとか…
 意外にもそういった人間らしい感情を持っていたのが驚きです、初登場時の冷徹なスナイパーっぽいイメージはどこへ行ったのやら…
 まぁStSコミック2巻でスカリエッティ勢は人間味溢れる話があったんですけどね
 特にセイン、ノーヴェ、ウェンディは感情豊かで人間らしい感情というのに一番近いのかもしれません
 でもこの3人は命令とあらばどんな非道な事も平気で行う、そこがディエチと違う点
 舞台がvividに移るとディエチのお姉ちゃんオーラがハンパなく溢れ出るのは仕方のない事だったのでしょう、実にいい事だ


『ドクターの本当の目的』
 自分(主に技術者達全般含む)を虐げた者達への復讐
 それがスカリエッティの目的であり達成すべき野望
 そう思っていたけど実は違いました
 クアットロ曰く「生命操作技術の完全な完成」との事
 結構抽象的ですよねこの言葉、いったいどこからどこまでを表したものなのでしょう?
 戦闘機人を生み出す事やクローン、レリックウェポンを完全な形で作り出す事とか?
 もしくは生命操作と言っているのだから人間の生死すら手中に収めようとしているのか?
 具体的な説明が無いからなんとも言えませんけど普通に考えて天才的な技術に間違いないでしょう
 ただその技術は内容がまずく(人道的とかそういう意味で)ほぼ間違いなく人に受け入れられるものではありませんね
 天才故の悲しい実情といった所でしょうか


『今回の件で軽く何千人か死ぬけど百年経たずに帳尻が合う』
 「軽く」で何千人も死ぬとか規模が違うなクアットロとドクター
 しかも百年経たずに帳尻合うと断言までしてくれて…
 確かに人間ってのは愛し合って子供生んでのサイクルがもの凄いですからね、仮にミッドチルダ全域で換算すると確かに百年経たずに死んだ数よりも多くの人間が生まれてそう
 よし!この状況を打開する為にはうちのエリオが頑張って嫁達を孕ませればいいんだ!
 全員を孕ませて1人ずつ生んだとしても相当数の子供が増えますからね、すげぇやエリオ!


 けどだからと言って「目的達成の為には何千人か死ぬけどいいよね?答えは聞いてない!」は勝手すぎる…


『ドクターの研究はぁ人々を救える力だものぉ♪』
 いや救おうとしてないだろ、たった今何千人も死ぬって言っただろ
 多分このクアットロの発言も上辺だけのものでしょうね、でもそうなった場合騙す相手がディエチのみという事に…


『姿を見る前なら平然とトリガーを引けたのに…ねぇ?』
 確かにそうですよね、ヘリに乗ったヴィヴィオをヘリごと撃ち抜こうとしてましたよねディエチさん
 そして中に乗っていた聖王の器がこんな幼女だと知るや否や迷いが出てるって…この人砲撃手に向いていないのではないかと思えてきた
 少なくとも作戦完遂の為に機械の様に動くべきであろう戦闘機人としてはダメな方だと思います
 そういう意味で言うならまだノーヴェやウェンディの方が「使える」方ですね
 だからこそクアットロは最後発組のセッテ、オットー、ディードの3人から感情らしい感情を消すと進言した


 でもクアットロや?聖王の器が幼女ではなく普通の歳いったおっさんだったらこの子迷わずトリガー引くよ?
 やっぱり外見って大事だね!(ドヤッ)


『おバカなディエチちゃん、あなたもチンクやセインみたいなつまんない子なのね』
 内心妹を小馬鹿にするクアットロ、これが彼女の本音
 一番コンビを組んだ期間が長く正しい意味で相棒(パートナー)のディエチを否定しました
 しかもほぼ同時期に生まれたチンクや妹のセインも呼び捨てでつまらないと吐き捨てる始末
 クアットロにとって姉妹であり同じナンバーズですらもそういう目でみていたんですね
 本当の意味で尊敬の念を抱いているのはクアットロの教育係だったドゥーエくらいでしょうか(あとギリでウーノ?)
 そしてそれ以外の人間の命すらも「虫並」として見ています
 ここの発言を聞くにクアットロは相当ドSな性格で趣味も悪い様ですね
 もしナンバーズ達に小学生時代があったならクアットロは絶対夏休みの自由研究で趣味に走るでしょう
 カゴの中に入れた沢山の虫を殺し合いさせたり自分の手で殺したりするレポートとか嬉々として作りそうだ


 なんか段々とラスボスフラグを立ててきましたよクアットロ、さすがアツェレイの嫁だぜ!


 さりげなくこのシーンで去っていくディエチの尻が素晴らしかったです
 この引きしまった大きい尻は芸術だと思うのですよ?


『目覚めるヴァイス』
 ようやく目覚めたヴァイス陸曹
 だがそれは地上本部及び六課襲撃から1週間経った後だった
 でも真横で大型犬(狼だけど)が付き添っていたらなんか嫌だな、この画シュールすぎて(笑)
 ヴァイスより先に目覚めていたザフィーラはヴァイスの傍で守ってやるのが役目でした
 目が覚めた以上ザフィーラは自分に出来る事を精一杯する為に姿を消します
 やっぱりザフィーラは男すぎる…もはや「男」じゃなくて「漢(おとこ)」に近いですね


『唐突にヴァイスの妹登場(別名ヴァイスのトラウマ製造機)』
 本当に何の前触れもなく妹ラグナが登場しました
 そして初めてここで過去にヴァイスが誤射した民間人が妹だというのが判明します
 ってかせめて伏線くらい張っておいてほしかった…


 何故この場所に妹がいるのか
 それを考えると恐らく事件が発生する前にラグナに病院から連絡が来たのでしょう
 「お兄さんが重症で今夜がヤマです」
 とかなんとか思っていたらシグナムとアルトが呼んでいたんですね
 面識は無い(と思われる)のに普通に呼ぶのか
 だとしたらヴァイスとラグナの関係を知らなかったのでしょう、ヴァイス頑なに事情を話さずにいそうだし


『お兄ちゃん、大丈夫?』
 いや大丈夫じゃないよ!?君が来てからお兄ちゃんのやる気ゲージとかテンションとかいろんな数値がゴリゴリ削られてってるよ!?
 左目に痛々しい眼帯がされた状態でこんなセリフ吐くとはもしかしてこの妹は兄の事をずっと恨んでいるのではないかと勘ぐってしまう…
 そりゃ左目誤射されて左目が失明状態なら恨んでもおかしくないけどさ…
 普通の声で普通に言うもんだからなんだかヤンデレっぽく見えて怖い
 包丁とかナイフとか持ってヴァイス刺したりしないだろうか…


『左目…傷…モウキエタデショ?』
 ってやっぱり普通じゃなかったー!?
 ヴァイスにとって最大のトラウマである誤射した左目を見せるとかどう見ても普通じゃないよ!?
 目が覚めたばかりの重傷者にこれはキツイ…ヴァイスでなくともキツイ…
 このシーンはヴァイスよく発狂しなかったなと褒めてあげたい
 ラグナ本当にヴァイスを恨んでいないのか?


 ラグナ「ホラミテオニイチャン、モウメハダイジョウブダヨ?キズモキエタカラダイジョウブダヨ?
     ホラヨクミテヨ、オニイチャンガゴシャシタメハモウダイジョウブダヨ?」


『患者さんもすぐに迎えが来ますから』
 それって「あの世から迎えが来るから待ってろよ」的な意味でしょうか看護師さん?


『やらねばならぬ事がある…』
 そう言ったのは自分自身に対してだけじゃなくヴァイスにも言っている様に思えるこのシーン
 どうするかを自分で決めさせる為にザフィーラはその背中を少しだけ押してあげた感じが
 うーん…やっぱザフィーラ男前やなぁ


『ルーテシアの目的』
 キャロvsルーテシア、エリオvsガリュー
 一向に勝負がつかないまま(エリオ達が強く出れない)膠着状態に
 そこでついに明かされるルーテシアの戦う理由(と言っても既に前に明らかになってましたけど機動六課側にとっては初めて知る事ですし)


 それは母親を目覚めさせるという事
 その為にはレリックの11番が必要、でもどこにあるか分からない
 だからスカリエッティが協力して探してくれる、だからスカリエッティの頼みを聞く


 完全なギブ・アンド・テイクな関係
 でも現状目的のレリックは見つかっておらずルーテシアはタダ働き状態という事に
 これ本当にスカリエッティが11番隠し持ってたらどうするんだろ、ありえそうだから怖い


『キャロにとっては「そんな事」』
 でもルーテシアにとっては「そんな事」で片付けられる簡単な問題ではない
 キャロも選んだ言葉がまずかったですね
 価値観は人によって様々ですがルーテシアがここまで一生懸命にやっている事をそんな事で言い表すのはルーテシアじゃなくても癇に障りますよ


 実際には「そんな事」というのは探し物(レリック)にあてた言葉ではないとキャロは言ってましたがではどれに対しての言葉だったのでしょうかね?


『自分の目的(幸せ)の為に他人を不幸にしてはいけない』
 フェイトお母さんの教えがここにきて活かされていますね
 特にキャロ以上にエリオは力で強引に他人を傷つけていた時期があっただけに突き刺さるお言葉
 ちゃんと成長していてもしこの場にフェイトがいたら感激していた事でしょう


 ただルーテシアの場合は結果的にそうなっちゃう運命じゃないかなぁ?
 仮にルーテシア個人(ガリューやアギト、ゼストがいたとしても)で目的のレリックを探しあてるのは無理かと…
 どこにあるのかとかそもそもどの世界にまで散らばっているのかまったくもって未知数な訳ですからね
 確実性がある手段としてルーテシアが選んだのがスカリエッティとの協力、メガーヌさんの身体もスカリエッティが保管してるし
 個人で探すよりよっぽど早く見つかりそうですよ
 それにルーテシアはもしかしたら選択の余地すらなかったかもしれないし(上記のメガーヌさんの身体が人質にされてる可能性も)


『話を聞かせて!名前を聞かせて!』
 出たー!キャロさんの「OHANASHIWOKIITE」だー!
 まさかなのはさんの部下のキャロが使う事になるとは思いもしませんでしたね
 なのはさんだったらこの発言と共に特大砲撃ぶっぱして相手をぶっ飛ばした上にふん捕まえるでしょうね
 もしかしたらキャロもそれを狙っていたとか…ないか


『クアットロ乱入』
 逐一監視していたクアットロがここで介入
 クアットロにはルーテシアの心が動き始めていると見たのでしょう、強硬手段に出ました
 「こんな事もあろうかと」的な裏技、強制的にバーサークさせるというえげつない手段
 しかもこれを予め仕込んだのがスカリエッティだったからやっぱりルーテシアとの協力関係は最初からなかったのかな?
 ここまで仕込んでいるのだからスカリエッティも最後はルーテシアの事を見捨てそうな感じだし


 ルーテシア、ガリューが暴走状態になり周囲には大量のジライオー出現
 エリオとキャロ何気に追い詰められてます


『ルーテシア発狂』
 暴走状態になったルーテシアの目線では視界が真っ赤に染まってますね、うん分かりやすい
 でもルーテシアが発狂した一番の理由って直前にキャロが「ルーちゃん!」って呼んだからかもしれない…
 つい数分前まで名前すら知らなかった間柄なのにいきなりそんな愛称で呼ぶなんてキャロさん色々ぶっ飛びすぎ


『リリカルCM始まります』
 先週と共に今週もごくありふれたCMになってます、もう誰も呼ばれないのか…エリオ…


 そしてこのCMの中で一番ヤバいのがリンディさん
 2ndA'sでは黒幕であるグレアムと猫姉妹が存在そのものがカットされているとの事で…
 TV放送時とはまた違う展開としてリンディさんがヴォルケンズ(のシグナム)と真っ向から対峙してます
 しかも手に持ったのはデュランダルって…
 発言からするに闇の書相当恨んでますよねリンディさん
 もしかして黒幕がリンディさんに…?はないか
 でも復讐の為に動く展開はありそうで結構気になりますね


『フェイトvsトーレ&セッテ
 スカリエッティのアジト内で繰り広げられる戦闘
 現状は接戦でお互い決められずにいます
 ですが状況はフェイトの方が圧倒的に不利
 重度のAMFが展開中な上にSランククラスの戦闘機人2人を相手にしたのではジリ貧でしかありません
 しかもこの時切り札である真ソニックとライオットは温存という考えの様です


 フェイトのこの発言からするに切り札を出せばトーレもセッテも倒す事自体は難しくないと言っている様に聞こえます
 ただリスクも高い、何より切り札を全部出したら後がなくなる訳ですから勝ち目もなくなるという事
 スカリエッティを逮捕しシャッハやヴェロッサ達の救援に向かう事を想定しているので出来るだけ力は温存していくという考えですが…


『煽り態勢ゼロなフェイト』
 モニター越しに現れたスカリエッティにちょっと精神攻撃をされただけで激情
 そのまま怒りにかまけて力で斬りかかろうとしましたがあえなく捕まってしまう
 こう書くと本当にどうしようもないなこれ
 しかもこの時誰に対して斬りかかろうとしてたんだ?
 モニター越しのスカリエッティだったらと思うと…


『普段は温厚かつ冷静でも怒りと悲しみにはすぐ我を見失う』
 フェイトを捕まえて安全な状態になってから悠々と本人登場
 というかその通りとしか言えなさすぎる…
 スカリエッティちゃんとフェイトの事を調べ上げた上で動きを予測してるから凄い
 そして何よりフェイトのザンバーの刃をへし折れるくらいの力を持ったスカリエッティのデバイス(公式名称)も凄い
 更にその光景をエリオとキャロにしっかりライブ中継しているのもタチが悪い
 こんな光景見せられてエリキャロはどう思っただろうか


『飛龍一閃vsカートリッジ1発ロード攻撃』
 結果はゼストの押し勝ち
 これはアギトがシグナムの炎を相殺し無力化してそこをゼストが突いたという連携プレー
 実際はアギトの炎を制御する事すら出来なくなっていたから相殺になった訳で…
 使えてたら普通に炎で迎撃するだろうし
 この事からもゼストの力量はシグナム以上である事が分かります
 ヤバいよゼスト強すぎだよ、守護騎士の中で戦闘狂な2人が負けるとかどんだけ…


ゼストの発言は色々とヤバい』
 アギトにシグナムはお前と相性良さそうだの魔力光も同じだからきっとうまくいくだのもうね…自分の最期の時が近いのを感じているのがヒシヒシと伝わってきますよ
 ある種遺言に近いものになったこの発言は後にシグナムに託される事に…


『スバルvsナンバーⅩⅢ』
 本気を出せないスバルはギンガに押されまくっております
 そもそも普通の模擬戦でもギンガには勝てない相手なのに迷いがある今では勝ち目なんてありません
 そして今週のビックリドッキリメカ「リボルバーギムレット
 スカリエッティが改造したその左腕は高速回転し相手を貫くドリル
 やっぱりギンガ(スバルも)生身ではないと改めて実感させられる光景でした
 この光景がTVで流れた後ギンガのグレンラガンネタがかなり出回ったのを覚えております
 確かにドリルですけどね…
 今のギンガのドリルは天を突くのではなくスバルを突くドリルでしかありません
 

ヴィヴィオのオリジナルは300年前の人間』
 300年というのは現代から見て意外にも近いですね古代ベルカ、そこまで「古代」じゃないですよ(日本で言うなら江戸時代です)
 やっぱりミッドチルダという次元世界はまだ歴史が浅いんですね
 そう考えると聖王も覇王も冥王もそんなに昔の人間じゃないように思えてきた


 あと自分が書いてたERIO DAYSでも魔物の出現=最古のエクリプスウイルス誕生が500年以上前という設定がありましたがあっちの方が古かった…
 改めて知ったよ魔物の方が古代ベルカより古いって


 あとヴィヴィオの遊び相手になってるアルフ(小)が凄い可愛い
 でも大人モードはどうしたんだアルフ…


なのはさん死亡フラグが…』
 確かに一度は落ちましたがそれが確実にまた落ちるという事にはならないので…すが…この回想シーンを見ていると嫌なフラグがどんどん立っていく感じがして怖い


『なのは「面倒だから無双モード」』
 次々現れるガジェットの大群に業を煮やしたなのはさん
 一気にACS起動しすれ違いながらベッコベコに破壊しまくってます
 これなんてMAP兵器?直線状にいたガジェット残さず破壊されてるよ…
 そりゃディエチも「止まんねぇ!?」って叫ぶわ


『ゆりかご軌道ポイント到達まであと1時間44分』
 前回のラストが2時間ちょいだったので30分程しか進んでいませんね
 でも今回は割と厳選されていたからかティアナの出番は皆無、スバルもちょこっとボコられてるだけでした
 確か来週の23話がスターズ(スバルとティアナ)メインなのでいいですけど…



という訳で22話視聴完了しましたー
やっぱり戦況的には管理局側が押されるという形ですね
何気に六課メンバー皆ピンチ状態?(現状まだ「ピンチ」と呼べないでいるのはなのはさんとはやてくらい?あとシグナムもか)
こうしてクアットロがどんどんラスボスフラグを立ててくれた上に視聴者に分かりやすい解説までしてくれるのだからありがたい
上記の通り次回はスバルとティアナが主役
追い詰められた状況の中でどう戦うか、一番の見どころと言えるでしょう
個人的には22話は前回とそんなに変わらず進んだ印象ですね
フェイトとエリキャロが追い詰められたのは前回と違う部分ですが展開が変わるのは来週以降
そろそろクライマックスに近付いてきているので見逃せませんね