第21話 決戦

『艦隊運用部も通信部も大騒ぎよ』
 冒頭で前触れ無しに出てきたリンディさん、制服に身を包んだ姿は凄く久しぶりな感じがします
 この人これでもう三十路というのが信じられないくらい若い、本当はドラゴンボールとかで定期的に若返ってるんじゃないですか?


 と、冗談はここまでにしておいて管理局本局側の動き
 クロノを始めとして艦隊も地上にまで向かっていますがやはりというか管理局は大慌て
 そりゃあと3時間で地上が滅びるかの瀬戸際なんだから当然か
 見えない所でレティ提督や三提督が動いておりこの状況を打開しようと頑張っています
 そしてここにも1人、地上の平和の為に立ち上がるフェレットが!


『無限書庫司書長 ユーノ・スクライア
 ゆりかごという古代ベルカに存在した兵器だから情報が少ない、そこで無限書庫に白羽の矢が立ちました
 ありとあらゆる情報が文書として保管されている無限書庫ならばその情報もあるだろうと踏んだのでしょう、そしてその情報を検索するのにうってつけの人物がユーノその人
 実際ユーノの検索能力がなかったらここまで短時間で情報は揃わなかったでしょうね、ちびっこいアルフも頑張ってお手伝いしたみたいですし


『聖王のゆりかご』
 その実態は古代ベルカの時代ですらロストロギア扱いされて恐れられた代物でした、しかもアルハザードの流用物とさえ噂されているし…
 危険度も相当ヤバいらしく軌道上に到達したらその時点で詰み確定
 これは先週のラストにもありましたけどゆりかごが向かっているのは軌道上のとある地点
 そこに到達したら「圧倒的防御」と「地上への精密狙撃」が可能になる
 それもこれも二つの月の魔力を受けられるその地点だけの恩恵
 だからこそ到達する前にゆりかごを叩くしかない


 なんて説明的なセリフなんだ…これは視聴者に分かりやすくする為にわざわざ冒頭の時間に既存のキャラを使って説明してくれているんですね
 おかげで先週不明確だった部分がよく分かりました


『ゆりかごへの対抗策』
 ・中核を成している聖王がゆりかごの停止を命じる
 ・ゆりかご内に存在する駆動炉を破壊する


 現状この二点のみがゆりかごを止める手段となっています
 ただ前者は望み薄、ヴィヴィオはスカリエッティによって洗脳、または操作されている可能性が高い為自らの意思で止める事はしない
 よって希望があるとすれば後者だけど現時点でまだ誰1人としてゆりかご内部に侵入出来ていないという…


『おかあさん…』
 通信越しにリンディさんに対して「お母さん」と呼びかけるアルフ(小)が可愛い
 フェイトの使い魔だったアルフがハラオウン家の一員である事を再認識する場面ですね
 ただ個人的にはアルフは大きいままの方が良かった…あの巨乳はもったいないだろ!(切実)


『それにしても…大きい』
 所変わってゆりかごの外、はやて率いる航空魔導師隊がゆりかごを外部から攻撃中
 そして大量に湧いて出てくるガジェット達の排除に全力を尽くしています
 しかし遠目から見てもこの大きさはヤバい
 ガジェットが豆粒の様にしか見えないくらいデカイともう遠近感がおかしくなりそうで…
 はやても航空魔導師が何人集まっても無理やと諦めかけてます


『24番射出口より小型機出現!』
 小型機というかⅡ型ですね、ゆりかごの外壁にはガジェットの射出口が大量に設置されていて次々出てきてます
 それは既に「大量」なんてレベルじゃない
 「機影100」が市街地に向かって飛行中でしたが実際は100どころじゃないでしょうね
 もっともっと出てくるんですから
 はやて達はこの大量のガジェット達を破壊しつつも潜入する為のルート確保、及びゆりかごが浮上するのを止めないといけない


 こういう場合はやてが広域殲滅攻撃をぶっぱすれば早い気はしますがそれをやらない所を見ると色々問題があるんでしょうね
 正確な位置に射撃出来ないとか連発出来ないとか
 そもそも一発でガジェット全部を叩き落とせる数じゃない以上無駄に魔力体力減らす行動は出来ないのか…


『ゆりかごへの突入口発見!』
 ここに来てようやく外壁をぶっ壊して突入出来る様になりました
 大量に湧き出るガジェットを掻い潜ってよくやった航空魔導師達
 今回の功労者は間違いなく彼らでしょうね


 ただ「突入隊20名が先行しています!」とか嫌なフラグにしか聞こえない…
 だって大量にガジェットを吐き出すゆりかごの中ですよ?
 中に大量のガジェットが配備されていても不思議ではない訳で…(むしろ予測して当然とも言うべき事態)
 ガジェットやAMF戦闘に慣れていない魔導師達が先行して大丈夫なのでしょうか?


『仕事しまくるシャッハとフェイトとヴェロッサ』
 一方スカリエッティのアジト内部
 潜入した3人はガジェットのお掃除中ですがシャッハがテンションクライマックスでガジェットをメッタメッタと破壊しまくっとる…
 シャッハのデバイスであるヴィンデルシャフト
 見た目と持ち方からトンファーっぽく見えますけどあれ実は「剣」なんですよね
 だからシャッハは「双剣使い」とされています
 まぁトンファーの様にぶん殴るのではなく斬り裂いていますからその通りなんですが…


 ここでも大量に出てくるガジェット達、その破壊はフェイトとシャッハが担当
 戦闘は得意ではないというヴェロッサは別働隊と共に内部の危険物封印に全力を尽くしています
 ここでもヴェロッサのレアスキルが役に立ちまくり
 つくづくチートじみてますねこの無限の猟犬
 術者本人が危険な場所にいかなくての猟犬に行かせて調べる事が出来るんですから


『市街地、フォワード陣』
 アルト操縦でのヘリで現場に到着、ようやくフォワード陣の出番です
 4人にあてられた役割は既にガジェットの対応をしている地上部隊と合流して援護する事
 それも戦闘機人と召喚師(ルーテシア)を最優先で捕獲するのが仕事です
 地上部隊は戦闘機人戦もAMF戦も殆ど経験がないから敵の主力を先に捕まえれば後が楽になる


『なんだかちょっとだけ…エースな気分ですね』
 と述べるのはエリオ、今も4人は「新人」である事に変わりはありません、が
 その4人が地上防衛の鍵として期待されている
 エースと感じてしまうのは納得です
 エリオよ…本当のエースになりたかったらここからが正念場だぞ


『よし!行くわよ!ゴー!』
 満を持して機動六課フォワード陣出動!
 颯爽とヘリから飛び降りた4人(+飛龍1匹)ですがスバルが道路に着地、エリオとキャロが巨大化したフリードに騎乗
 ときてティアナだけ1人走ってますよ、いやティアナは個人での移動手段持ってないから仕方ないんだけどさ
 せめてここはエリオがティアナと代わってあげるべきだろうに、エリオはストラーダで飛べるんだしさ


『オットーが見てる』
 フォワード陣が現着したのはしっかりとオットーに見られてました
 さすがナンバーズ前線部隊での司令塔担当、やる事にそつがない
 でも喋り方とか服装とか男の子にしか見えないよなぁオットー
 これがvividではあんなに女の子らしくなるなんて感慨深い…


 オットー…じゃないおっと、未来の話はここまで
 地上部隊のナンバーズに与えられた役目は地上本部の制圧、しかもゆりかごが軌道上に到達するより先に
 だからこそフォワード陣という不安要素は最優先で処理にかかったのですね
 言い換えればフォワード陣を除いた地上防衛の部隊はナンバーズだけで瞬殺出来るという悲しい現実…


『あの子…フリード!』
 キャロ速攻で戦線離脱、これはちょっと先走りすぎましたねキャロ
 確かにルーテシアが指差した方向には(恐らくガジェットから逃げている)アルトのヘリが…
 恐らくキャロは「このままだとアルトさんがルーちゃんに落とされる!」と思ったからこそ突っ込んだのでしょう


 ですがこれは失策でしかありません
 元々フォワード陣は4人での連携を前提にこれまで訓練を重ねてきた訳です
 そりゃ個人戦の訓練もしていたでしょうけど練習量はチーム戦の方が圧倒的に上ですし
 従ってこの地上防衛でもチームで動く事がベストな選択だった…
 キャロはそのチームプレイを自ら放棄してしまう事になったのです


 本当は呼び戻したいティアナですが今のキャロは聞く耳持ってくれないでしょうし即作戦変更、いいリーダーになりましたねほんと


『IS発動…レイストーム
 スバルがウイングロードを展開する直前にオットーが割り込みでISをぶちかまし
 まるで仮面ライダーの変身中に攻撃を仕掛ける浅倉みたいだ、オットーマジパネェッス
 こういう所は冷静に隙を突いてきますね、さすが最後発組


 この高速で迫りくる閃光を回避したティアナですがその先に待ち構えていたディードに不意打ちを食らってバボーン
 オットーの攻撃で回避する地点を予め予測しておいての奇襲、さすが双子、息ピッタリ
 しかしこの一連のシーンヌルヌル動くなぁ…ほんの数秒なのに気持ち悪いくらいコマ使ってる
 あと剣を何度も振るうディードのおっぱいがブルンブルン揺れててOK、最高です


 スバルもスバルでノーヴェの攻撃を必死に防いでいますがすぐぶっ飛ばされた上にウェンディの一撃を受けて大ダメージ、これは痛い(主に精神的に)


『スバルさんとティアさんが…』
 いやキャロさん?2人があんな目に会ってるのはキャロの独断先行が原因なの分かってます?
 エリオもここで合流しようと言ったけどルーテシアとガリューがそれをさせてくれず…結局2人だけで戦う事に…
 

『閉じ込められるティアナ』
 ディードの攻撃でビルの中にぶっ飛ばされたティアナ
 そのままオットーの結界でビル内に閉じ込められてしまいました
 そして結界内にはノーヴェとウェンディに加えてガジェットⅠ型が数機…ヤバいなこれ、追い詰められていますね


『ティアナ死亡フラグオーン!』
 分断されたフォワード陣、結界の中に閉じ込められ、戦闘機人が2人、AMFが展開中、念話も盗聴されて作戦丸聞こえ
 凄いな、ここまで絶望的だと逆に死亡フラグが立たない…


 改めて戦闘機人達の優秀さに驚かれますね
 フォワードの4人は1人ではせいぜいBランク程度の力しか出ないものの4人が連携すればそれはAやAAクラスにまで跳ね上がる
 とはStSコミックでもセインやウェンディが明言してました
 だからこそ4人を分断し戦力を大幅に削ったのは見事な作戦勝ち、これでは慣れない個人戦をするしかない
 単純だけど効果的すぎるこの作戦は立案したのはオットーかな?もしくはウーノ?
 ウェンディは考えつくはずもないしノーヴェは作戦立てるよりもまず真っ先にぶん殴りに行くタイプだし


『足元からセインちゃん、遠くからセッテちゃんご登場』
 地面の下からシャッハの足を掴んで転ばすとか地味だけど実にいやらしい攻撃をするセインちゃん
 純粋な戦闘タイプではないもののこういった「相手の邪魔」ならお得意でしょうね、ISがそういうのに向いてますし
 ただ文字通り足を引っ張った相手が床ごと盛大にぶっ壊してくるとは予想出来なかったのでしょう、シャッハが全力で床を殴りつけてシャッハはセインと共に地下へ
 この時シャッハは足やら頭やら負傷して血が出てますがこれ自分で傷つけたやつですよねシスター?


『追い詰められた中で戦闘中』
 結界に閉じ込められたティアナでも出来る事はある
 幻術を駆使して少しでも時間稼ぎを続けています
 ティアナの算段では結界対応班が来るまで時間を稼いでいればいいのですが相手もそうはさせてくれない
 前回はティアナの幻術が戦闘機人の目すら騙す仕様だったのに今回はばっちり対策されちゃってます
 それでもティアナは諦めない、必至に反撃しつつ距離を取って逃げ続ける
 これもヒット&アウェイですね、何気にこの場面でウェンディがライディングボードをシールドとして使っているのを初めて見ました


『何とか逃げている中上空からディードがドーン!』
 戦闘機人2人が3人に増えました、ディードも仕事を確実にこなす子なのでティアナの足を確実に傷つけて参戦
 恐らくこの一瞬でティアナも反撃したのでしょう、ディードの身体が傷ついてますがダメージとしては確実にティアナの方が大きい
 しかも足ときたものでこれで逃げ回る事も不可能に…
 ますます追い詰められてティアナ絶望モード


 ディードは「オットーの指示」と言いましたが先程の戦闘機人達が優秀という発言は訂正、オットーが優秀なんですね
 幻術使いのティアナの存在を危険視した上で優先的に確実に仕留める判断をしたオットーが凄い
 オットーは将来いい指揮官になれると思いますよ、なったのはコーチ、というかトレーナーですけど


『絶望した時に浮かんだのはスバルの顔でした』
 本気で諦めかけたその時脳裏に浮かんだのは相棒の顔と声
 走馬燈…じゃないにしてもこれは狙いすぎでしょ?
 普段はツンなティアナが絶望して真っ先に思い浮かぶ相手がスバルって確実に狙ってる
 でも妄想の中のスバルは確実にティアナを救いました、今一度やる気を出させて立ち上がらせる
 あれ?これどっちがヒロインなんだろ?


『こんな所でこんな戦いをする理由は何なんだ!?』
 キャロはルーテシアと、エリオはガリューとそれぞれ一騎打ち
 この場面エリオの空中戦が見ごたえありですね
 元々単体では飛行出来ないエリオがストラーダの力を借りて空中戦を行っているのがまた楽しい
 しかも作画が超気合入っててビュンビュン動く、さっきのティアナに不意打ちを食らわせたディードの場面以上に動いてますよ
 キャロの危機に駆け付ける為にジャンプ→ビルの壁に着地→ストラーダで一気に浮上のコンボは見ていて鳥肌が立ちました
 エリオかっこいいよエリオ
 この場面フェイトさんが見ていたら確実に漏らしていたでしょうね(何を?)


『「局の騎士か?」「本局機動六課、シグナム二尉です」』
 地上本部へ向かうゼストの前に立ちはだかるシグナム


 シグナム「話聞かせてよ」
 ゼスト「言っても無駄だから言わないよ、そこどいて」
 シグナム「ならどかない、力ずくでぶちのめして止めるよ」


 と言っておりますこのエース級の騎士達
 ゼストも頑なに本心を打ち明けようとしないせいでこうした力のぶつかり合いになっちゃうんですよね


 リインⅡ「お話しないで意地を張るから戦う事になっちゃうんですよー!」


 はいごもっとも、まったくもってその通りです
 シグナムもゼストももう少し話し合う余裕を持ちましょうよ
 ゼストは残された命が僅かというのもあったのでしょうけど


『ギン姉の本気の勝負なんて生まれて初めてだけど…』
 初めてだったのか、もっと前からやってるのかと思ってたけどギンガって割と加減して稽古つけてたんだ
 機動六課でやったスバルvsギンガの模擬戦もあれスバルもギンガも本気じゃなかったって事か…


ヴィータ死亡フラグオーン!』
 油断した所を背後からブスリ!
 そこに現れたのは通称ガジェットⅣ型、姿を消すステルス機能を備え殺傷能力が高く設定された個体
 不意に食らった一撃はヴィータの胴体を確実に貫いてましたよ?これ確実に致命傷なんですけど…
 いくら守護騎士と言えどまずくないですか?というか普通に動けるのが凄い


 もうこの話でヴィータ死亡フラグもビンビンで見ていてつらいです
 ついこの前守護騎士システムが変わって人間に近付いているという発言もフラグの一種に思えてきて余計に…


『ゆりかご軌道ポイント到達まで あと2時間16分』
 この話から毎回ラストにこの表示が出ますので時間経過が分かりやすくなってます
 というか先週のラストからまだ1時間経過してなかったのか…


という訳で21話視聴終了
管理局側(というか機動六課側)が一気に追い詰められ窮地に立たされた怒涛の展開に息をのみまくり
勇み足で出動したフォワード陣はキャロの独断先行から始まってズルズルと追い詰められていって…見ていてハラハラですね
やはり主人公側がピンチという展開はお決まりですけど見ていて楽しいものです
ここからどう逆転するのか、来週から(正確には再来週)はマジで見ものですね


特に今回見ていて一番印象に残ったのが戦闘機人(特にオットー)の優秀さ
敵の弱点を的確に把握しそれを正確に突く手腕は敵ながら見事としか言いようがない
StSのこの頃では冷静沈着な思考ですからオットーが指揮系統を任されている恩恵が凄まじい
上司(指揮官)が優秀だったらその指示を受ける部下達もあそこまで己のポテンシャルを発揮出来るものなのか…
次回の戦闘機人側はどうなるのでしょうか?次回が楽しみです